コミュニケーションの変化と子どもとの会話の重要性

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2020.10.01

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LCT

スマートフォンの普及率が9割となり、私たちの生活環境は大きく変化し日々便利に暮らせる時代になりました。便利なことが増え、一見良いことばかりに思えますが、その反面、本来であれば家族間で会話が出来る環境にも関わらず、スマートフォンでSNSやYouTubeを閲覧したり、スマートフォンアプリやテレビゲームをしている時間が多くなるなど、昔に比べると家の中で家族団欒しながら向き合って話すといったコミュニケーションの時間は少なくなっています。

また子ども同士でのコミュニケーションもSNSが一般的になっている場合が多く、子ども達が直接会話をする機会は減り、インターネット上でのコミュニケーションが一般的となっています。そしてSNSで使用する言葉というのは、極端に文字数の短いものを使い、絵文字などを使い感情を表現することも多く、それが子どものコミュニケーション不足を招き、会話にも影響していると言われています。

このように家族や友だち同士のコミュニケーションが希薄となることで、子どもの性格や社会性にまで影響が出ると言われていますが、そもそもコミュニケーションとは何か?またコミュニケーションの欠如によって具体的にどのような影響が出るかをみていきましょう。

コミュニケーションとは?

コミュニケーションの本来はどういった意味なのかみていきましょう。

コミュニケーションは意思や感情、思考を伝達し合うことで、大きく分けると「相手の伝えたいことを理解する能力」と「自分の考えを相手にきちんと伝える能力」の2つの能力ということになります。子どものコミュニケーション能力というのは、単に子どもの能力があるないというだけの話ではなく、親の話し方・聞き方にも大きな要因があるということになります。

子どもとのコミュニケーション不足を感じている親は7割越え

株式会社フォトクリエイトが全国5000人を対象に実施した、「親子・夫婦・保護者と先生のコミュニケーション実態調査」によると、7割以上の親が子どもと触れ合う時間が足りないと感じているようで、「1日に子供と向き合って話をする時間が15分」という親が、3割となっています。

調査主体:株式会社フォトクリエイト調査実施機関:株式会社インテージ 「親子・夫婦・保護者と先生のコミュニケーション実態調査」(2016)

この結果を見ると、いかに親子の間でコミュニケーションの不足が起きていて、親はそれに悩んでいるのかということがわかります。ですが、1日15分しか子どもと向き合って話をする機会がないというのは、コミュニケーションの機会があまりにも少ないため、子どもとのコミュニケーションを積極的にとることを心がける必要があります。

話すときは日頃から「今日保育園で何があったの?」「今日は友達とどんなことを話したの?」のように、子どもに質問をして、その後も最後まで子どもの意見を聞くことが必要で、会話をする機会を増やすことで、子ども自身が話すことに慣れ、長い文章で表現する事ができる能力を育んでいくことで自然と会話が増えていくのです。

中学生までは基本的なコミュニケーションを育み、子どもとのコミュニケーションの頻度を増やすことで、子どもとの距離を無くし、なんでも相談しあえる関係を作っていくことが必要です。子どもとのコミュニケーション不足での悩みを減らしていくことは、子どもの将来にとっても大切なポイントとなります。

子どものコミュニケーション不足は就職にも関係する

全国大学生活協同組合連合会が実施した「学生生活実態調査」によると、「家族との会話が多い」「目上の人との会話が得意」「友人の数が多い」「リーダー経験がある」「周囲の意見を尊重できる」といった5つの特徴がある学生ほど、就職内定率が高くなっているのです。会話の重要性が将来の就職にまで関係してくると考えることができるならば、大切な子どもとのコミュニケーションというのは日頃から向き合ってしていく必要があるのです。

まとめ

大切な子どもとの関係が悪くなるようなことは極力したくはないですが、育児に疲れて子供にあたってしまう事や、子どもが思春期になると会話をしなくなってしまうというのは実際に起こりうる事です。の中での会話がなくなるというのは、子どもにコミュニケーション能力がないという事ではなく、子どもがどのような事を考えているのかを知っていく必要があります。ずっと仲がいい家庭というのは理想的ではありますが、その分子どもが言いたいことを言える環境というのを親は作る必要があります。まずはコミュニケーションという事の意味を再認識していき、子どもとの会話の重要性についてみていきましょう。

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