子どもの成長によって変わる生活空間
2020.09.23
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LCT
子どもが小さい頃というのは親が付ききっきりなので、子どもを1人にするということが無いですが、大きくなるにつれて、自立心が芽生え、親と過ごす時間も少しずつ減っていくようになります。このように子どもが成長するにつれて、親と子どもとの関わり方が変わっていく為、使いやすい間取りというのも変わっていきます。間取りを決める際には、ある程度子どもとの関わりのことも考えておくことで、育児でのストレスを軽減することができます。まずは子育てのストレスを感じやすい間取りというのはどういったものかに注目して、その対処法をみていきましょう。
家を建てた約2割の人が間取りに不満を持っている
国土交通省の平成 25 年住生活総合調査によると、既に家を建てている方で、「間取り、収納、設備などを使いやすくする」が22.8%となっていて、約2割の方が建てた後の家の間取りに不満を持たれているようで、住み替えを検討されているようです。間取りでの不満は、頻繁に移動しなければ子どもの動きが見えないような間取りや、子どもとのコミュニケーションが取りづらい間取り、生活動線が整っていない間取り、キッチンや洗濯の「洗う・干す・たたむ・しまう」スペース狭いなどといった所に後々のストレスに感じやすい事が多いようです。このようなストレスを抱えないような間取りづくりというのはどういった所に注意するべきなのかを見ていきましょう。
子どもの遊び部屋をひと工夫
幼児期の子どもがいる場合は、リビング横に小上がり和室の工夫をした部屋で子どもを遊ばせることで、ストレスが軽減できます。小上がりになっている分、子どもの動きはキッチンからもリビングからも見えやすいですし、畳はフローリングに比べてクッション性があり、危険性が少ない分安心できます。1〜2cmぐらいの段差だと子どもは気付きにくく、転ぶ事が多いのですが、小上がりの場合は、段差が大きいので子どもも段差を認知しやすいので転ぶ心配もありません。一番のメリットは、子どもがおもちゃを散らかしても、戸を閉めておけば、散乱した状態を隠すことができます。子どもが大きくなった際には、子ども部屋を与えるようにすれば、リビングが広く使えるようにもなりますし、急な来客時も乱雑になったものを小上がり和室に入れておくなんてことも可能です。
リビングを中央に設計する
家族が顔を合わせるリビングは、できるだけ家の中心部に設置することで、コミュニケーションが図れる間取りにしましょう。子どもが学校から帰ってきたときに、子ども部屋に直行できる間取りでは、子どもが何をしているのか把握できず不安になり、子育てのストレスになりやすいのですが、リビングを通過して子ども部屋に行くような間取りになっているだけでも子どもの動きを感じられます。
リビングにいる家族と必ず顔を合せるようになれば、子どもが今どのような状況なのかを把握しやすくなりますし、自然と家族の会話が増える為、コミュニケーション不足で親がストレスを感じることも減らす事ができます。リビングの中に階段があるような「リビング階段」も子どもが家に友だちを連れてきた際にも、どのような友達付き合いがあるのかも把握することが出来るので安心できます。
家事スペースの広さ・効率を確保する
キッチンからリビングが見渡せるような対面キッチンは、子どもの動きが見えやすいので、ストレスを感じにくいです。広いキッチンは作業スペースが確保できるので、狭いキッチンで食材を並べられないような不満も無くなり、子どもも手伝いがしやすい為、これもストレス軽減につながるポイントの一つです。
洗濯物を「干す・たたむ・しまう」という動作が一箇所で行うことができる洗濯室は、毎日服を汚して帰ってくる子どもに手を焼いていたとしても、一箇所ですむのなら洗濯作業を時短することができ、育児ストレスを軽減することができます。特に子どもが多い大家族の家庭にはとてもオススメです。
まとめ
間取り決めは子どもと一緒に快適な暮らしをしていくためには、重要なポイントです。どのようにすればストレス無く子どもと楽しくなるのかを考えるには、まずは家庭ごとに合った生活動線をイメージし、10年後まで見据えた子どもの成長ごとに合った間取りを考えるということが大切になります。日々の子育てのストレスを少しでも軽減できるポイントは最初がとても大事だということを心掛けて、これから家づくりをしていく際の参考にしていきましょう。
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